◆「立花隆が探る サイボーグの衝撃」

NHKの番組を見ました。

「立花隆が探る サイボーグの衝撃」


というやつです。サイボーグファン(謎)の私としては、押井守氏も登場することもあり、これは面白そうだとおもって見ましたところ、タイトルどおり衝撃的な内容でございました。


脳科学とロボット技術の融合によって実現したサイボーグの先端技術の紹介や、軍事利用や記憶、意識の話などをしておりました。


脳の神経を走る信号と、ロボットテクノロジーを直結させるという話が中心だったように思います。

脳神経とメカを直結する技術=ブレインマシン・インターフェース
というそうです。

言われてみれば、今実際、脳が「道具として」使っている「自分の手、自分の足」。これが、事故などで腕を失ってしまった場合、神経とメカを接続して「脳の命令で動く義手」を作ったのなら、それがつまりは「サイボーグ技術」なわけでございますが、、、、


これがですね、なんか当たり前の話をしているようですが、


実際に脳からの命令(腕を動かすのを意識する)で義手が動くシーンなどは大変驚きなわけでございます。実行ボタンを押したり、操作レバーを動かすことなく、脳の命令が義手にいくのです(脳の命令を、義手についたコンピューターが読み取っているという感じらしいです)


 話は多様に広がります。


脳と道具(メカ)の直結だけでなく、脳とコンピュータ、脳と兵器(!)、などなど、

また、外部からの「あらゆる情報(感覚)」を、電極を使って神経を刺激することで、脳に送ったのなら(つまり逆ルートをたどれば)、カメラの映像をデータ化して脳に送りこんだり(この技術はまだうまくいってないらしい)、ロボット自身が触った感覚をあたかも自分が触ったように「脳が感じる」ということも現実のものとなっているのでした。


 すごいぞ。


でも実際はこんな感じだったみたい。
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/project/nhksp/text_3.php

個人的にびびったのは、次の実験(というかデモンストレーション)
------------------------------

 学者さんが腕にチップを埋め込む(腕にチップを埋めるのは、腕を動かすという神経の命令を読みとるため)

   ↓

 学者さんが腕を動かす事を「意識すること」によって、脳からチップに信号を送る(現在地イギリス)

   ↓

 チップに接続されたコンピュータ(たぶんインテルが入ってるw)がその命令をデータ化

   ↓

 データをネットでアメリカに飛ばす(たぶんヤフーBBw)

   ↓

 アメリカにあるコンピュータに接続されたロボットの腕が動く


 やっぱインテルはすごいな(違
 

脳からの命令でロボを動かす、これは、自分の体の一部の代替でなくてもよいのだ。
ネットでデータを飛ばしちゃえば、アメリカにいながら脳でイギリスにあるロボを動かせるのだ。

また、脳とコンピューターを電極で直接つなぐ技術も紹介されていた。
頭にプラグをさして、頭で考えるとマウスポインタが動いていました。ほんとに。


ここまでくると体の一部を機械化するSFのサイボーグ話より話は複雑になる。


脳で機械やコンピュータをあやつるとなれば、その対象は、例えば自分が乗っているクルマだったり、戦闘機だったり、災害地の救助ロボであったり、火星に着陸した調査ロボだったり、自分自身を介護するロボであったり、通信機器だったりするのである。通信機器って、相手が同じ環境で受信するとしたら、もう電子メールより強烈だったりするんだろう。それはテレパシーの具体化であり、言語以外の情報データをやりとり(投げたり受け入れたり)すれば、「攻殻機動隊」のセリフを使うなら他人の中に「ダイブする」感覚が味わえるのかもしれない。

押井氏も番組内で言っていたが、広い意味で、我々はもうすでにサイボーグ的な生活をしているのだそうだ。
それはつまり機械化生活であって、自動車に乗って移動・走行するのも、携帯電話で対話をするのもそういうことなんだろう。携帯なんて、小型化して脳と接続してアゴのあたりに埋め込んで骨伝動かなんかで会話できたら、便所に落とす心配もないのであるw

口の中から着メロが鳴ったりするのであるw なんて素敵な未来。

番組の中では軍事利用についての紹介も多かった。当然技術の軍事利用は無視できない話題であります。
戦闘における技術もまた、新しくなっていくのでしょう。

こういうことについての議論はつきないですが、結局、勝ち負けのための技術の運用と、幸福の追求のための技術の運用は本質的に異なるのであって、そこを理解した上で判断をしなければならないということでしょうか。

幸福のための技術。それはヒトが幸福を得たいがために望み、生み出す技術のことであります。


「イノセンス」の映画の内容もとりあげられておりました。あらゆるものが、代替物にとってかわっていく世界。今まで境界線だと信じていたものが、超越されていく中で、最終的に、人間の本質、心の本質をどこに見出せばよいのか。

  バトーさんの終盤のセリフ 「 今の自分を 幸福だと感じるか? 」

という言葉が、またしても深~い感じに聞こえてくるのでした。

立花氏は番組の中で「未来の地球を受け継ぐのは誰か。それは人間でもなければ、機械でもない、それらのハイブリッド(混合種)としての、サイボーグではないか」といっていました。


また、攻殻機動隊や、イノセンスにあったように、自己を際限なく拡張したり、自己の身体を代替物にしていく中で、思考を深めなければいけないのは、ずばり「人格の統合(インテグレーション)」であるという話も興味深かったです。

聞けば確かにその通りだと思いますがこれはつまり、


 「 私 が 私である という確信」 についてのことであります。


 なかなか難しいですね。


でも考えてみれば、まだまだ先の話なのでしょう。
それに、やっぱりまだ神経とメカを接続するのって、なんか痛そうな感じがします(笑
実用といっても、副作用というか、なんかどっかを痛めてしまうんではないか、という心配だってあります。


そんな風に思ってしまうのは私が田舎者だからでしょうかw
よくよく思えば鼻水をたらしながらレジ撃ちに情熱をそそぐ生活をしている私にとっては関係ないのか!?

今の私はそんなインターフェースで動いております。鼻タレインターフェース。

番組の詳細、補足はこちらが参考になります。
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/project/nhksp/index.php


あらゆる確信に縁遠い田舎者に投票してやる、という方はこちら


脳に接続したメカにより、頭で考えるだけで蛇口から水が出るようになったラットは、自分が超能力者になったかどうか、たいして悩まないそうです

このページの下の方に書いてありました
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/project/nhksp/text_1.php

|